探偵事務所の調査員歴32年|「情報の裏取り力」をAIと組み合わせて月2〜4万円の副収入を目指す方法
57歳、探偵事務所の調査員歴32年。尾行や張り込みは体力的に厳しくなっても、「調査報告書の作成力」と「情報の真偽を見抜く目」はAI時代にこそ価値が高まります。調査経験×AIで月2〜4万円の副収入を目指す具体的な方法を解説します。
2026年2月5日

今回のペルソナ(例): 鳥飼さん(仮名)。57歳、高卒。探偵事務所で調査員として32年勤務。尾行や張り込みは体力的にきつくなってきたが、調査報告書の作成と情報の裏取りには絶対の自信がある。パソコンはWordで報告書を書く程度で、ITには詳しくない。
情報過多な時代に求められる調査員のスキル:AI時代における新たな価値
インターネットには情報が溢れています。しかし、その情報が正しいかどうかを判断できる人は、実はほとんどいません。
検索すれば何でも出てくる時代だからこそ、「一次情報(公式発表や本人の発言などの元情報)と二次情報(誰かがまとめた又聞きの情報)の区別」「意図的に作られた情報の見抜き方」「書かれていない事実の存在に気づく力」が求められる場面が増えています。企業のリサーチ、取引先の信用調査、ネット上の口コミや評判の検証など、「調べてまとめる」仕事のニーズは年々高まっているのが現状です。
ところが、こうした仕事は「ネット検索が得意な若い人」に向いていると思われがちです。鳥飼さんのような調査員経験者にとっては、「自分のスキルがAI時代に通用するのか」「体力勝負の仕事しかできないのではないか」という不安があるかもしれません。
しかし、結論から言えば、32年間で培った「情報の裏取り力」と「報告書作成力」は、AIと組み合わせることで副収入に変えられる可能性が十分にあります。

クラウドソーシング、Webライター、情報発信:従来の副業の課題と限界
「調べてまとめる」仕事で副収入を得ようとする場合、一般的には以下のような方法が考えられます。
クラウドソーシング(ネット上で仕事の発注・受注ができるサービス)でリサーチ案件を受注する方法。 ランサーズやクラウドワークスなどのプラットフォームで、企業や個人が依頼する調査・リサーチ案件に応募するやり方です。「競合調査」「市場調査」「口コミ収集」などの案件が常時掲載されています。
Webライターとして情報をまとめる方法。 調べた内容を記事として納品する仕事です。1文字あたり1〜3円程度が相場で、調査力がある人には向いていると言えるでしょう。
SNSやブログで情報発信をする方法。 自分の専門知識を活かして情報発信し、広告収入やコンサルティングにつなげるやり方です。
ただし、これらの方法には共通した課題があります。ネット検索だけで完結する調査は、単価が安く、AIに代替されやすいという点です。ChatGPT(チャットジーピーティー)やClaude(クロード)などのAIツールは、ネット上の一般的な情報を収集・整理する作業が得意です。つまり、「ただ調べてまとめるだけ」の仕事は、今後ますます競争が激しくなると考えられます。
ベテラン調査員がAIと連携して高付加価値なリサーチサービスを提供する道
鳥飼さんのような調査員経験者が持っている能力は、一般的なリサーチ力とは質が根本的に異なります。
「断片的な情報から全体像を組み立てる力」
ネット検索で出てくる情報は、ほとんどの場合「断片」です。一般的なリサーチャーは、その断片をそのまま並べて報告書にしがちです。しかし、調査員経験者は違います。「出てくる情報」だけでなく、「出てこない情報」や「不自然に欠けている情報」に気づけるのです。
たとえば、関係者の発言が食い違っているケース。ネット上の情報だけでは判断できない場面で、「どこが不自然か」「何が欠けているか」を見抜くには、現場感覚と経験に基づく直感が不可欠です。この能力は、現時点のAIでは簡単に再現できません。
「事実と解釈を分離する技術」
調査報告書で最も重要なのは、どこまでが確定情報で、どこからが推測かを明確にすることです。これは長年の報告書作成で身につく技術であり、経験がない人の文章は「情報量は多くても判断材料として使いにくい」ものになりがちです。
AIは大量のテキストを生成できますが、「この情報の確度はどの程度か」「この推測にはどんな前提条件があるか」を適切に判別して書き分けることは、現時点では苦手な領域です。ここに、経験者が「AIの出力を最終確認する」価値が生まれます。
「依頼者の本当のニーズを読み取る力」
表向きは「確認してほしい」「念のため調べてほしい」という依頼でも、実際には「安心したい」「決断の背中を押してほしい」というケースは少なくありません。言葉よりも、質問の仕方や繰り返し出てくる話題から、本当の関心事を読み取る力。これは32年の対人経験があればこそ備わる能力でしょう。
この3つの力をAIの情報収集スピードや文章生成能力と組み合わせることで、「ただ調べてまとめるだけ」の仕事とは一線を画した、付加価値の高いリサーチ&レポート作成サービスを提供できる可能性があります。

なお、AIの能力は急速に進化しているため、AIにできること・できないことの境界線は変わり続けます。だからこそ、AIの進化を継続的にウォッチしながら、自分の役割を柔軟にアップデートしていく姿勢が大切です。「今の自分の強み」に固執するのではなく、「AIの進化に合わせて自分の立ち位置を調整できる力」こそが、長く価値を持ち続けるスキルだと言えるでしょう。
また、この記事で扱うリサーチ副業は、あくまでインターネット上で公開されている情報の収集・分析が対象です。個人の行動調査や尾行・張り込みといった探偵業務とは異なりますので、その点はご安心ください。